CSVをインポートできないときの確認順序

CSVの取込エラーを文字コード、区切り文字、列数、引用符、入力条件の順に切り分けます。誤ったCSVと修正例、セル内改行の数え方を掲載。

更新: · PitaTool

まず、どの段階で失敗しているか確認

元のCSVをコピーして保管し、エラーメッセージと取込仕様を確認します。日本語が読めないなら文字コード、全体が1列になるなら区切り文字、途中から列がずれるなら引用符を先に調べてください。

症状から選ぶ確認箇所
症状確認すること次の操作
日本語が崩れる出力元と取込先の文字コード正しく読める文字コードを選ぶ
すべて1列になるカンマ・タブ・セミコロンの違い実際の区切りで診断する
特定行だけ列が多い値の中の区切り文字と引用符元のセルの範囲を確認する
引用符エラー・後半を読めない閉じ引用符、値の中の引用符エラー位置から元データを確認する
先頭の列名が認識されない列名の完全一致、BOMの扱い取込仕様と照合する
構造は正常でも拒否される必須項目・重複キー・許可文字・上限接続先の入力ルールを確認する

1. 文字コードと区切り文字を合わせる

日本語を正しく読める文字コードを指定してから、取込先が要求する区切りを確認します。拡張子が.csvでも区切りがカンマとは限りません。判定候補が複数ある場合はプレビューと出力元の設定を照合してください。

例の「ID[タブ]備考」をカンマで読むと、各レコードは1列です。列数がそろっているため、列数チェックだけでは区切りの間違いを検出できません。期待する列名・列数も確認します。

ID	備考
001	東京

2. 列数が合わないときは値の中のカンマを確認

次の例では見出しが2列なのに、2レコード目が3列になります。「東京,大阪」を1つの値として渡すなら、値全体を二重引用符で囲みます。

ID,備考
001,東京,大阪

修正後は2レコード・各2列。ID「001」と備考「東京,大阪」を別々の値として読み取れます。

ID,備考
001,"東京,大阪"

単純なカンマの一括置換では、列の境界と値の中のカンマを区別できません。出力元のセルを直して再出力するか、どこまでが1つの値かを確認して修正します。

3. 引用符とセル内改行を確認する

値の中の二重引用符は2つ重ねます。引用符で囲まれたセル内には改行を含められるため、テキストの行数とCSVのレコード数は一致しないことがあります。次はヘッダーを含む3レコード・各2列で、3レコード目は物理行4から始まります。

ID,備考
001,"東京
大阪"
002,"引用符は""二重"""

一方、次の例は物理行2からの引用符が閉じていません。PitaToolは境界未確定として停止し、確定したヘッダー以外の行数を断定しません。勝手に末尾へ引用符を足すと、複数のデータ行を1つのセルにまとめる危険があります。

ID,備考
001,"東京
002,大阪

これらはRFC 4180に記載された一般的なCSV形式に沿った例です。すべてのサービスがセル内改行を受け付けるとは限らないので、接続先の仕様も確認してください。

4. 構造が正常なら入力条件を確認する

  1. テンプレートと列名・列順・必須列を比較する。
  2. キー列を指定して重複を調べ、空欄や桁数、日付形式を取込仕様と照合する。
  3. 使用できない文字のエラーなら、文字コードの制限と項目別ルールを分けて調べる。
  4. 数件で再取込を試し、IDの先頭ゼロ・件数・日本語を確認してから全件を処理する。

CSV診断は特定のサービスの必須項目や登録済みID、ファイル容量上限までは判定しません。見えない文字が疑わしい場合も、改行やタブを一括削除すると構造が変わるため、該当セルを確認して修正してください。

ツールで確認する

CSV診断・エラーチェックを使う →

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参考資料・検証の前提

具体例は各項目に示す条件に基づきます。ソフトの版や受け渡し先の仕様も確認してください。

処理の定義・データ出典・既知の制限